～長田にそびえる高取山に目論まれた参詣路線～ 山頂に高取神社を有する神戸市西部の高取山には、戦前ケーブルカーの計画が存在し、周辺の住宅開発や遊園地設営も企てられていた。神戸市電の計画線も巻き込みながら短命に終わった、ケーブル計画を詳説する。

～オシャレな街の傍らひっそり潰えたケーブル計画～ 欧風な異人館の街・北野の裏の山に存在した計画線。観光路線として有望そうなこの計画が実現しなかったのは、ある初歩的な問題からだった。神戸の殆ど知られていないケーブルカー計画をリポート。

～神戸－京都の直結を目論んだ、もう一つの計画～ 同じ目的で複数計画された内の、もう一つの代表的路線。 この路線は、両都市を最も短絡する形で経路が引かれ、かなり一直線な線形や少ない駅数から、正真正銘の高速運転を目指していた事が分かる。

京都～大阪、大阪～神戸が直結鉄道で結ばれているように、かつて京都～神戸間にも、大阪を経由しない直結鉄道が計画されていた。 「急行」の名に似つかわぬ、カーブの多い、山岳地帯を縫う路線環境…… 当時の電車計画の経路を辿った。